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欧州宮廷の典雅な箱型木製ピアノ
『華麗なる宮廷ピアノ曲集』
《使用楽器》 1812年英国製“Stodart square
piano”(音域F1〜C7:68鍵)
《演奏》内藤孝敏
《製作・販売》株式会社 音源
《定価》¥2,940 (税込価格)
《Copyright 2003, Alpha Plus Music, Tokyo Japan》
《第一集》「D.スカルラッティ・ソナタ曲集」
《収録曲》 全21曲
(1)『Sonata』ト長調:Presto,quanto sia
possibile(2'42")
(2)『Minuet』変ロ長調:(3'28")
(3)『Sonata』ト長調:Presto(2'16")
(4)『Sonata』ホ長調:Andante Commodo(2'22")
(5)『Sonata』イ長調:Allegro(3'23")
(6)『Sonata』イ短調:Chaconne(3'46")
(7)『Sonata』ニ短調:Allegro(3'29")
(8)『Sonata』ハ長調:Allegro(3'03")
(9)『Sonata』イ短調:Allegro(2'52")
(10)『Sonata』ヘ長調:Allegro(4'06")
(11)『Sonata』ニ長調:Allegro(4'41")
(12)『Sonata』ロ短調:Andante(2'20")
(13)『Sonata』ニ長調:Allegro(3'01")
(14)『Sonata』イ長調:Allegro(2'16")
(15)『Minuet』ト短調:(1'57")
(16)『Minuet』ハ長調:(1'44")
(17)『Minuet』ト長調:Allegro(3'57")
(18)『Pastorale』ハ長調:Moderato(3'52")
(19)『Aria』ニ短調:Moderato(1'48")
(20)『Sonata』ホ短調:Allegro(3'50")
(21)『Sonata(猫のフーガ)』ト短調:Fuga/Moderato(4'49")
《STAFF》
*Producer/Takatoshi Naito
*Recording Location/Studio THANK in Tokyo, February
2003
*Recording Engineer/Masayuki Fujii
Stodart square pianoについて
◆クラブサンやチェンバロと現代ピアノの丁度中間に位置する箱型木製ピアノです。その軟らかな表情に富んだ音色が宮廷貴婦人たちに好まれて、18世紀中期から19世紀中期まで百年の間、欧州宮廷で大流行しました。
◆ルイ16世妃マリー・アントワネットはじめスペイン王妃マリア・バルバラやナポレオン妃ジョゼフィーヌたちも愛用していたといわれています。
サンプリング音源について
◆バイオリンの名器は、二百年以上経った現代でもその美しい音色は衰えることなくに使用されています。しかし、古典ピアノは、今では単なる骨董品のように扱われて、その優雅な音を聞くことも滅多にありません。長い間のピアノ線の強い張力が楽器機構をゆがめて音色の輝きが失われてしまったからです。
◆私達は製作に当って、一音一音を丁寧にサンプリング録音し、経年変化した音を調整して、典雅な宮廷木製ピアノの音色を再現しました。
D.スカルラッティについて
◆「近代クラヴィーア(鍵盤楽器)奏法の父」といわれるドメニコ・スカルラッテイは、1685年にイタリアのナポリで生まれ、同じ年にバッハとヘンデルも生まれました。当時のヨーロッパ音楽の隆盛史を考える上で実に啓示的な出来事といってよいでしょう。
◆父はアレッサンドロ・スカルラティ。イタリアにおけるバロック様式を進めた作曲家で、800曲のカンタータを含む数多くの教会音楽やオペラを書き、宮廷楽長として騎士の称号を受けました。
◆D・スカルラッテイは父の指導を受け、16歳(1701年)で宮廷礼拝堂のオルガニストに就任。1703年にはオペラ『Ottavia』で作曲家デヴューをしました。鍵盤楽器の演奏技法にも優れ、1708年頃のヴェネツィアでヘンデルと出会い、チェンバロとオルガンの技量を競い合ったったといわれています。
◆1720年(35歳)ポルトガル・ジョアン五世の宮廷楽長に招かれてリスボンに移り、教会音楽や祝典音楽などを作曲するかたわら、王女マリア・バルバラにチェンバロを教えることになりました。これは、彼の生涯を決する出来事でした。1729年(44歳)スペイン王子フェルナンド(後のフェルナンド六世)に嫁した王女と共にスペインに移り、以後、1757年(72歳)に生涯を終えるまで同地に定住しました。
◆彼の555曲(フーガ5曲)のソナタは、その殆どが、マリア・バルバラの練習用に作曲されました。卓越した演奏技法、変化に富んだ様式、斬新な和声進行など、その極めて高度な音楽性は後世の作曲家たちに多大な影響を与え、ショパンも「スカルラッテイの曲目だけで演奏会を開きたい」と云っていたと伝えられています。
◆1738年(53歳)ポルトガル宮廷から爵位を受けたD・スカルラッテイは、返礼として『チェンバロのための練習曲集/Essercizi
per
Gravicembalo(30曲)』をジョアン五世に献呈しました。その後も次々と『チェンバロ曲集第1巻』(1742刊)『チェンバロ曲集第2巻』(1749刊)『チェンバロ曲集第3巻』(1752刊)『チェンバロ曲集第4巻』(1759刊)等を出版しました。最近の研究では、巻の番号は作曲順を表すものではないと考えられています。
◆殆どの作品に「ソナタ」という表題が付けられていますが、いわゆる多楽章的ソナタ形式ではなく、ほとんどが二部形式による単一楽章です。「ソナタ」というより「鍵盤用小曲」と考えるべきでしょう。
◆スカルラッテイの自筆原稿は全く現存せず、写本(筆写)楽譜しか残されていません。本曲集では、スカルラッテイ研究者のラルフ・カークパトリック版及びアレッサンドロ・ロンゴ版を参考に演奏しました。収録曲目のKはカークパトリック版、Lはロンゴ版による作品番号です。
◆なお、このアルバムでは、作品番号の年代にはとらわれず、「テンポ・調性・曲の内容」等のバランスを重視して曲の配列を行いました。
「内藤孝敏略歴」
●1932年東京生/東京芸大作曲科に学ぶ
●日本音楽著作権協会正会員
《主作品》
●作曲「櫻の園(東宝・帝国劇場)」「鹿鳴館(松竹・日生劇場)」「椿姫(松竹・新橋演舞場)」「ハロルドとモード(文学座)」「ワーニャ伯父さん(同)」「NHKスペシャル驚異の小宇宙・人体(NECアベニュー)」「大河の一滴(NTV)」「天皇の料理番(TBSTV)」
●編曲「だん
いくまポップス・コンサート(NTV/読売交響楽団/5年間)」「アイザック・スターン日本の調べ(CBS・SONY)」
●音楽監督・指揮「ラマンチャの男(東宝・帝国劇場)」「シカゴ(同)」「レ・ミゼラブル(同)」「三文オペラ(東宝・帝国劇場及び東京室内歌劇場公演)」「南太平洋(東宝・宝塚劇場)」「デュエット(東宝・日生劇場)」
●CD作曲・演奏・製作「鳥たちの楽園(音源)」「シェーンベルク・ピアノ全曲集(グラモフォン/音源)」「オルゴール夢詩集(ポリドール)」「音の森林浴(東芝EMI)」
●品川征郎SPコレクション復刻精選集「THE HEARTFUL
SINGERS=世紀を超えて甦る歌声=(全15枚組/音源/文献社)」「THE
STRINGS=伝説の響き=(全28枚組/音源/文献社)」
●著作及び論文『三つの君が代=日本人の音と心の深層=』(97年2月・中央公論社刊/99年8月・中公文庫)『古代中国の編鐘の音響と構造』(98年10月『日本音響学会誌54巻9号/共著』)
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